新卒研修のチューターになった時に気をつけていること

新卒研修のチューターになった時に気をつけていること

社会人として、初めて先輩と呼ばれるようになるあなたへ。後輩との接し方の参考のひとつになれば幸いです。
Clock Icon2021.04.20

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おはこんばんちは。オペレーション部のもっさんです。
この春から社会人2年目となり、初めて「先輩」と呼ばれるようになった方も多いのではないでしょうか。新たに入社したメンバーのメンターやチューターになったとき、自分がうまく役割を果たすことができるのか不安に思うこともあるでしょう。

今回は、私が新卒研修のチューターになった時に気をつけていたことを紹介します。社会人として初めて先輩になった皆さまが、自信を持って後輩の指導を担当するための支えになれば幸いです。
本記事は、「社会人経験が初めての方々の研修を担当する際」を想定して執筆しております。社会人経験のある新人の方々にはフィットしない場合もあることを、あらかじめご了承ください。

「先輩と話すのは疲れるからイヤだなあ」と思われないための行動

大きな行動指針は、「先輩と話すのは疲れるからイヤだなあ」と思われないために行動してみることです。
新社会人は、自分が置かれた新たな環境に慣れることにもエネルギーを消費しています。その「疲れ」が、私たち先輩のちょっとした意識で低減できたらいいですよね。

連絡事項は後から読み返せるテキストで行う

研修内容や依頼事項などは、可能な限りチャットやメールなどのテキストで行います。テレビ会議や口頭で連絡をした場合は、後追いでもよいのでテキストに残して周知しましょう。
後から読み返せる情報として残しておくことで、伝達ミスや聞き間違えなどを防ぐことができます。
特に入社直後は、極度の緊張状態にあるため、口頭連絡のみだと情報の取り違えが多く発生する印象があります。

また、テキストでの連絡とすることで、下記のメリットも見込まれます。

  • 海外出身のメンバーなど、日本語が得意でない聞き手のコストが低くなる
  • 新卒メンバー同士での周知・確認の際に引用がスムーズになる

新入社員にメモをとる習慣をつけてもらうことも大切ですが、そもそも情報の解釈を誤ってしまった場合は、失敗経験を植えつけてしまうリスクも予想されます。
まずは、相手に伝わりやすいコミュニケーションをとることを心がけましょう。

慣用句やことわざは簡単な日本語表現に言い換える

新入社員にはバックグラウンドがさまざまなメンバーが集まっているため、必ずしも同じ慣用句やことわざを知っているとは限りません。
慣用句やことわざはできるだけ利用せず、簡単な日本語表現に言い換えて伝えるように心がけてください。
言い換えの要不要の基準として、日本語以外の言語に翻訳しやすい表現かどうかを考えてみると良いでしょう。
さまざまな解釈や曖昧な表現により、言葉の解釈の相違を防ぐメリットもあります。

ゆっくり、一文は短く話す

一度に伝える情報量が多いと、正確に発言者の意図が伝わらない可能性があります。
また、日本語ネイティブではない海外出身のメンバーにとって、日本語のヒアリングはかなり大変です。
日本語の理解に使うエネルギーや時間を技術研修に生かしてもらうためにも、聞き取りやすいようにゆっくり、短く話すように心がけましょう。

褒めるポイントは具体的に、メンバーの前で

褒める時は、単に「素晴らしかった!」「すごい!」とだけ伝えるのではなく、どのような行動が素晴らしかったかを具体的に伝えるようにします。
どのような判断・行動がよかったかを伝えることで、本人が次回以降に同じような行動のするとき、判断の材料となります。

また、チームメンバーや他の新入社員の前で伝えることも重要です。
褒められた本人の自信につながるだけでなく、アドバイスを聞いたメンバーが、自発的に「次は自分もこうしよう」と学びを得ることができます。

指摘事項は、できるだけ他の人の目につかないところで

他人の目がある場所で特定のメンバーに指摘・指導を行うことは、「怒られた」という印象が先走り、相手のモチベーションを下げる可能性があります。できるだけ1対1の場で行うのがベストです。
ネガティブな指摘をせざるを得なかった場合、思った以上に本人はショックを受けている可能性があります。後々のフォローもできたらよいですね。

Slackなど、多数の人が見えるチャットで指摘を行う場合は、チーム全体へのメンションは避けるようにしましょう。
やむを得ず全体へ周知する必要がある場合は、「誰がやったことに対する指摘か」を明確にすることは避け、あくまで起こした行動に対する指摘を行います。

「当然」「常識的に」「普通に考えて」という表現はNG

「当然」「常識的に」「普通に考えて」という言葉は、発している側が思った以上に、受け取り手にとって激しい印象を与えます。人によっては「こんなこともわからないのか」と責められている印象を受ける可能性があるため、避けましょう。

また、「なぜその結論になるのか」は根拠を立てて説明できるように心がけることが大切です。
(例:ドキュメントや社内事例などを紹介しながら伝える) 相手にとって納得感もあり、こちらが伝えたい内容をより理解しやすくなります。

もしも、「もう少し自分で調べて欲しい」と自己学習を促す必要があると判断した場合は、調査のためのヒントを伝えてみましょう。


さいごに

色々と細かい行動について書きましたが、「私も相手もがんばっている」とお互いを尊重することを忘れなければ、お互いにとって良き同僚となれるはずです。
もし、判断に迷うことがあれば、周囲に相談することを恐れないでくださいね。
「新」先輩となったあなたの活躍を応援しています!

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